『モロッコ』 男女の美学

お盆休み中、次女に
『モロッコ』を見せました。

■1930年アメリカ
■監督:ジョセフ・フォン・スタンバーグ
■出演:ゲーリー・クーパー、マレーネ・ディートリヒ、アドルフ・マンジュー他


モロッコで休暇を取る外人部隊の兵士トム(クーパー)は投げやりに生きる男・・・
女にもてるが「ひと時の慰み的」に扱ってきた。
一方モロッコに船で流れ着いたアビー(ディートリッヒ)は過去を秘め、
男に猜疑心を抱く一匹狼的な女芸人。。
そんな美貌のアビーに船の中で一目ぼれした富豪のフランス紳士(アドルフ)。。


この三人の登場シーンから、ぐいぐい惹かれる!
船でのデイートリッヒの息を呑む美しさ!
粋で、お洒落で、男に媚びなくて・・・
男でなくても、もうこの時点で虜になっちゃう!!
そして、あの酒場のショウのシーンは圧巻です☆☆
ええ~~と・・・・
「死ぬまでに絶対観た方が良い映画は?」
と聞かれたら
「モロッコ!!」
と間違いなく答えるでしょう。

特に、このシーンは、是非ぜひ観て欲しいのです☆
ショウの始まりは男装の麗人。カッコええ~~~~~!!!!
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次は「リンゴ売り」の歌を歌い、観衆をすっかり魅了!!
彼女は、歌い出すまでの”タメ”が凄いんです@@@
何とも言えない目で、観客を見下ろし・・・ううう・・・がっごええ!!
女には擦れきった感じのトムも、ガバーっと心を鷲づかみにされる!
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男にはクールなはずのアビーも、トムに訳も無く惹かれ、部屋の鍵を渡す。。
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んもう~~!イイ男とイイ女!!!
そして、お互い充分男女のことには慣れている同士。
二人の台詞、仕草の一つ一つが「芸術」!
酒・タバコ・セックス・・・・上級者!?の二人のはずなのに・・・・


ネタバレになるので、この先は読みたい人だけ@





大人の男女が、本気で惚れあっているのに、素直になれない・・・

「自分のような明日の命も分からぬ男」によって相手を不幸にしたくないトム・・・
軟派に見えて、心の底は硬派なんだな~~!!好き☆

そんなトムの繕いを跳ね付け、毅然と自分の気持ちに正直に決断するラストのアビー・・・

わわわ・・・・涙が・・・・・・・・・・・
砂漠の中を経つ外人部隊に付いて行くモロッコの女たちと・・・・・

このラストは当時賛否両論だったそうですが、
返す返すも、映画って感性で観るもの。だと思うシーンです。
理屈は要らない!!
お金も地位も要らない!!
好きなものは好き!!

こんなシンプルな作品にディートリッヒは似合うのです☆
思いがけないことに、
これは純愛映画であり、二人がピッタリなんですね~
今回見直して
「アビーってカッコいいけど、カッコ悪くて、可愛い人だなぁ~」
といとおしく思え、自然と涙が出てしまったのです。。。最高☆

それと、フランス富豪のアドルフ・マンジューさん!!
渋くて、優しくて、「広い愛」を抱く素敵な役柄です。。。
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三人の男女の美学が如実に現れた名作です!オススメ!

<余談>
マレーネは、元々バイオリニスト志望の裕福な少女でした、
母国ドイツで『嘆きの天使』の大ヒットで一躍人気スターに。。。
ヒットラーに求愛されるも、ガンとして断り、アメリカ映画に呼ばれ活躍。
後に祖国から「売国奴」と非難されました。
しかし、ユダヤ人迫害に対する反撥は最後まで貫き、
また戦地に「リリー・マルレーン」を引っさげて慰問活動。
最後まで、凛とした女優であり歌手であり。。。
上品さ、女らしさを決して捨てない女性でした。
お洒落のセンスは、女優で1番だと思うなあ~~
撮影時はなんと28歳!!熟してるな~~

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by mokkori_mattari | 2009-08-17 16:10 | 映画・演劇
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