一目ぼれしちゃった。。。。。。

昨日、BS2で放映された
幻の天才監督・山中貞雄の映画
『丹下左膳・百萬両の壺』を観ました!!
あまりにもレトロな昭和10年の作品です。
が・・・・山中監督の洒脱な演出、ユーモラスな軽ろみ、粋さ・・・
もう何から何まで素晴らしく(ベタな表現ですが)、
面白いを超えた、驚異!
いやはやなんちゅう良い感覚の監督なんでしょう!
江戸町民の等身大な描き方も当然といえば当然。
当時はまだ 江戸時代に生まれ育った人も多かったから、
セットも全てタイムスリップした錯覚に陥ります。

で、主演の丹下左膳を演じる、大河内伝次郎のとぼけた味は、決して強いだけでない人間味溢れるヨワッチイ部分がむしろメインで伸び伸び演じて、可愛いのです。
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でも、一番の収穫は、喜代三(きよぞう)姐さん
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もうねえ~~。出てきた瞬間、ブルッとするほど、イイ女☆
アッシは女ですが、惚れちまう~~~~☆
ちょいと無愛想がまたイイ~~!
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この喜代三姐さんは、新橋喜代三さんと言いまして、
元々鹿児島の芸者さんだったそうですが、余りのイイ女ぶりと歌の上手さで
お座敷で出会った(?)有名な童謡作曲家・中山晋平に惚れぬかれ、
ついに東京の芸者さんになり、彼の愛人・・・やがて本妻が亡くなって後妻になった、
伝説の(?)イイ女なんです。
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三味をさり気なく取って、都都逸を唄う喜代三姐さんには、
今まで観た日本の女優とは全く違う
絵も知れぬ小粋であだっぽい色気が場面を夢の世界に誘います。。。。はあ。。。
「あたしゃ、子供は大っきらいなんだから!早く追い出しとくれ!」
なんて言いながら、次のシーンではめっちゃ可愛がってるし、情が深い。
クールそうで、優しい姐御に、丹下左膳も全く頭が上がらず、良いコンビです。

昔の邦画は、とえつもなく良い作品が埋没されていますが、
天才・山中貞雄はこの作品のほか、二作しか残っていません。
そして、28歳の若さで中国へ歩兵として召集され、病死。。
実に惜しい宝でした。
彼が生きていたら、日本映画界はだいぶ変わっていたでしょう。
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by mokkori_mattari | 2009-11-11 21:20 | 映画・演劇
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