『いそしぎ』

いそしぎ(The Sandpiper)

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■1965年・アメリカ映画
■監督 :ヴィンセント・ミネリ (ライザ・ミネリの父)
■脚本 :ダルトン・トランボ / マイケル・ウィルソン
■原作 :マーティン・ランソホフ
■撮影 :ミルトン・クラスナー
■音楽 :ジョニー・マンデル

■出演 :エリザベス・テイラー / リチャード・バートン /
     エヴァ・マリー・セイント / チャールズ・ブロンソン ほか

■あらすじ
いそしぎ(磯鴫)という鳥が舞うカリフォルニア海岸の一軒家に住む
画家で未婚の母ローラ(エリザベス・テーラー)は
9歳の息子ダニーを学校にかよわせず自由に育てていた。
ある日、銃で鹿を撃ち殺したことから、ダニーは親元から離され、
神父エドワード(リチャード・バートン)とその妻クレア(エバ・マリー・セイント)の学校で寄宿舎生活することに。
エドワードはローラにダニーのことで家庭訪問し、妻をもつ神父という身でありながら、
自由な考え方のローラに魅力を感じ、揺れ動く。。。





<感想>
若い頃、何度かTVの映画劇場で観た、私の大好きな作品です。
なぜ大好きか?というと・・・
音楽が素晴らしい!リズ(エリザベス)が上手い!!
でも・・・・本当は
リチャード・バートンが好きだったから。えへへ・・
彼はウェールズの貧しい炭鉱夫の息子で、大変頭の良い少年でした。
恩師の養子になりオックスフォード大学で学んでから演劇の道へ。。
演技が上手い人ではありますが、何故か何度もアカデミー賞は逃すし、
どこか、不運さが漂う顔・・・
知的な額、鋭く野性的な瞳、精悍な鼻、官能的な顎、唇・・・
なのに、それら全てを壊してしまう優しく弱そうな眉・・・・・
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彼はなんだか、「困った」顔をしているのです。良く言えば郷愁ある表情・・・
そうか!!
そんなどこか寂しい顔にエリザベス・テイラーは惹かれたのかも?
だって、彼女はとっても母性が強いしなあ~
で、情熱的な彼女、バートンとは3回も結婚しました!!

この映画でバートンは40歳。男の円熟味が増して、節操ある牧師役。
でも、「埋もれていた本能」と「責任ある立場の理性」の間で悩む。。
この悩んだ顔が、笑顔の片隅に宿る。。
まさに、適役です。
自由で世間体を気にしない、あるがままのローラ(エリザベス)に性欲を駆り立てられ、
人生の哲学も刺激を受け、ついに結ばれてしまう。。。

意志の弱さ→本能開眼→不倫→正直に妻に告白→どちらとも別れ・・・・・失職

なんとも世渡り下手で自分に正直な男。。。

だから、『いそしぎ』は、今観ると、すごく心に響きます。

ビンセント・ミネリ監督は、熟年の恋、肉体をリアルに描き、自然との融和もいい。
二人が裸体を晒さなくとも、十二分に官能的なんだよなあ~~。

切ない話ではありますが、人間としての本当の自立を描いた作品です。

う~~~~ん・・・やっぱ好き・・・

58歳で亡くなってしまったバートン。。。
きっとエリザベス・テイラーにとって、最高の「駄目男」でもあり
最高に「セクシーな男」だったと思わずにはいられません。。。。


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by mokkori_mattari | 2010-12-21 10:28 | 映画・演劇
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