『白夜行』~その2~映画版

さて、ドラマ版を辛口で書いてしまった私ですが、
果たして映画版は・・・?

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原作が854ページもある小説を二時間強で収めるんだから、
やはりカットが多くて残念でした。
しかし、全編に流れる陰鬱で、病的で怖い空気はなかなかのもの。
非常に賛否両論に分かれると思いますが、私は案外好きです。
Mr.土曜ワイド・・・の船越栄一も控えめで風采の上がらない笹垣像。
ドラマの鉄矢とは対照的に、温厚な刑事です。
う~~~ん・・・
もう少しテンポ上げなきゃ、終わらないんじゃない?
なんて思うほど、泥臭い捜査会議(?)とか、間延びな感もあります。
事件勃発から、幼い主人公二人には焦点を強く当てず、淡々と進みます。
中学生になってからは、雪穂(堀北真希)と亮司(高良健吾)がドラマ版とは対照的に
極めてクールでミステリアスな・・
というか得たいの知れない怖さを秘めた目で登場してきます。
で、二人は最後の最後にチラッと会う・・以外は全く会うシーンはありません。

接点が見えない怖さ。

だけど、確実にどこかで交わっている二人。

人間の皮を被った悪魔?

そうしてしまったのは、邪悪な「あの事件」か?

押し付けがましさはないけど、けっこう胸に迫ってきます。

原作にあった色々なエピソードをカットしながらも、原作の何とも形容しがたい質感は映画版でも出ているのです。
堀北は、声と目が良い。
か細いようで、強い内面が表現できる良い女優だと認識しました。
高良くんは、鋭利な刃物のような美しさが、怖い!!

モールス信号でお互いに連絡しあっていた?
という最後の設定は、原作にないけど・・・映画的には上手い。
でも、やっぱりそこまでやらなくても良いかも?

ラストの方は、幼い頃の二人の行動が「砂の器」の回想シーン風に流れ
なかなか見ごたえがありました。

ドラマがアメリカ映画風なら、
映画は、フランス映画風。。。ってところでした。

  つづく
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by mokkori_mattari | 2011-10-25 16:07 | 映画・演劇
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