なんで今頃シェーン??
これ、最近バクダンさんと兄が
「シェーンのラストは良いですね。」
「あ、あれは撃たれていて、馬に乗って去る時、かなりダメージ受けてます。」
「あれは・・・たぶん”死ぬ”ってことでしょうね。」
などと言う会話をしていたから。。。
うううん?撃たれたっけ?シェーン。。。忘れちゃった@
■1953年アメリカ
■監督;ジョージ・スティーブンス
■出演;アラン・ラッド、ジャック・パランス、ジーン・アーサー、バン・へフリンほか
<あらすじ>
舞台は緑麗しいワイオミングの高原地帯。
縁あって開拓移民のスターレット一家に厄介となる、流れ者シェーン(A・ラッド)。
折しも、この地では開拓移民と牧畜業者の間で土地をめぐる諍いが起こっていた。
やがて、スターレット一家にもその騒動が飛び火してきた時、世話を受けていたシェーンは、彼らの間に割って入っていく……。
<感想>
うっは~~~!!!!
単純なストーリー!!
いかにも古い総天然色だーー!!!
でも、何なんだ?この新鮮味と感動は・・・・・?
ジョージ・スティーブンス監督は「ジャイアンツ」も手がけているけど、
やっぱりこの作品の方が好きだな。
これは、今観ても色あせない「人間の本質を凝縮したドラマ」です。
主演のアラン・ラッドは従来の西部劇ではミスマッチと言える優男。。
内股で小柄。
華奢で顔立ちも美しく日本人好みのサッパリ系です。
ストイックで、寡黙。。カッコいいよ~
音楽も有名ですが、なんといってもラストのジョイ少年の
「シェーン、カンバーーーック!!」
に振り向かず去るシェーン。。。嗚呼。。叙情的☆
初めに彼方から馬に乗ってやって来るシェーンを、じいっと見ているジョイ少年の目・・・
「君はずっと僕を見ていたね?
物事をしっかり見る男は大物になるぞ。」
の言葉に、少年はぞっこん惚れる☆深い言葉だね~~!!
拳銃の撃ち方も教わり、すっかりシェーンと少年は絆を深め。。
そうか。。これは同性愛??
いや・・・とも思えるほどの師弟愛か。
父親のスターレットも律儀で紳士的で、勇気と腕前も一級のシェーンに惚れる。。
またしても、同性愛??
いや。。。濃い友情です。
母親などは、終始シェーンの行動が気になり、胸をときめかす☆
シェーンも一目ぼれらしい。。。。
互いの目が恋を語ってるし。。
これ、今の映画なら、即、不倫です。
でも、これは極めてストイック。
不細工だけど優しい夫には、愛はあっても、恋心はもはや無い妻。
だから、シェーンに惚れていくほど、それを打ち消そうと、夫に
「抱いて・・」
なんて言って、自分を制し、悶々。。。。。
完全に身代わりです、夫は。。汗:
最後にシェーンは、スターレットの代わりにジャック・パランスと戦い、勝つも、彼も傷を負う。
そのまま何処へか去ろうとする彼を少年が必死で引き止めると
「人間を一人でも殺すと、一生その罪を背負いながら生きて行くんだ。
だから、もう君たちには逢わない。」
そう言い残し去るシェーンの男の美学、惚れる~~!!
確かに馬に乗る姿は。。。死を暗示しているかも。。。
上体がかなり傾いてるし。。
嗚呼。。。。最高のラストだじょ~~~~!!!!!!
アメリカ映画でありながら、凄く粋で、慎ましい。。
やっぱり、名作でした☆
悪役、ジャック・パランスも最高!!!